「夜勤専従」という働き方をご存知でしょうか?
これは、夜間の時間帯のみ働く介護職のことで、日中の勤務がないため、効率良く収入を増やしたい方や、日中の時間を自由に確保したい方に人気の働き方です。
このコラムでは、夜勤専従介護職の仕事内容から給与相場、そして自分に合った求人を見つけるための選び方まで、詳しく解説します。
1. 夜勤専従介護職の仕事内容
夜勤専従の仕事内容は、日中の介護業務とは少し異なります。夜勤はスタッフの数が少ないため、日中のような集団レクリエーションや行事はありません。
主な仕事内容
- 巡回・見守り: 定期的に居室を巡回し、ご利用者様が安全に過ごされているかを確認します。見守りセンサーが作動した際の対応も重要な業務です。
- 排せつ介助: おむつの交換やトイレへの誘導などを行います。
- 体位交換: 寝たきりのご利用者様が床ずれを起こさないように、定期的に体の向きを変えます。
- モーニングケア: 朝起きた際のお手伝い(着替え、洗顔など)を行います。
- 事務作業: 日中に行われた業務の記録確認や、翌日の準備、巡回記録の記入などを行います。
日中のような慌ただしさは少なく、比較的落ち着いた環境で、ご利用者様一人ひとりに寄り添ったケアが中心となります。
2. 夜勤専従介護職の給与相場
夜勤専従は、日勤よりも高い給与水準が魅力です。これは、主に以下の手当が加算されるためです。
- 夜勤手当: 1回の夜勤につき、5,000円〜10,000円程度の手当が支給されます。施設や地域、資格によって金額は異なります。
- 深夜割増手当: 労働基準法に基づき、22時〜翌5時までの勤務には、基本時給の25%以上が上乗せされます。
これらの手当により、月収は20万円〜30万円以上が相場となり、日勤のみの介護職よりも高い給与を得られるケースが多いです。
3. 夜勤専従求人の選び方と応募のポイント
夜勤専従として働くには、自分の体力やライフスタイルに合った求人を選ぶことが大切です。
求人選びのポイント
- 夜勤の時間帯と勤務日数:
- 16時間夜勤(例:17:00〜翌9:00): 勤務時間は長いですが、その分出勤日数が少なく、まとまった休みを取りやすいです。
- ショート夜勤(例:22:00〜翌7:00): 勤務時間が短く、体力的負担を抑えられます。
- 夜勤体制: スタッフが何人体制で夜勤を行うのかを確認しましょう。少人数での夜勤が不安な場合は、複数名体制の職場を選ぶと安心です。
- 施設のタイプ:
- 特別養護老人ホーム: 比較的介護度の高い方が多いため、体位交換や排せつ介助の頻度が高い傾向にあります。
- 有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅: 自立度の高い方が多いため、見守りが中心となる場合があります。
応募のポイント
- 体力・健康管理能力: 不規則な生活リズムに耐えられる体力と、自己管理能力をアピールしましょう。
- 冷静な判断力: 緊急時に冷静に対応できる能力が求められます。「過去にこんな経験があり、冷静に対応した」といったエピソードがあれば好印象です。
- 夜勤経験の有無: 過去に夜勤経験があれば、どのような業務を担当していたかを具体的に伝えます。
夜勤専従は、高い給与とプライベートな時間を両立できる魅力的な働き方です。この記事を参考に、あなたにぴったりの夜勤専従の仕事を見つけて、キャリアをスタートさせてください。