はじめに
介護の仕事を探していると、「デイサービス」や「特別養護老人ホーム(特養)」といった様々な種類の施設を目にすると思います。どちらも介護の仕事ですが、その仕事内容や働き方には大きな違いがあります。
「自分にはどちらの施設が合っているんだろう?」
そうお悩みの方に向けて、このコラムでは、デイサービスと特養の仕事内容や働き方の違いを徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
1. デイサービス(通所介護)とは?
デイサービスは、利用者様が日中に施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどを行う「通所介護」の施設です。利用者様はご自宅から通ってくるため、日中のみの営業がほとんどで、夜勤はありません。
仕事内容
- 送迎:利用者様のご自宅から施設までの送迎を行います。
- 入浴介助:利用者様の入浴をサポートします。
- 食事介助:昼食時の食事の準備や介助を行います。
- レクリエーション:体操やゲーム、季節のイベントなどを企画・実施します。
- 健康チェック:看護師と協力し、利用者様の体温や血圧などをチェックします。
メリット・デメリット
メリットデメリット夜勤がなく生活リズムが安定する夜勤手当がないため、給料が低めになる傾向があるレクリエーションを通してやりがいを感じやすい送迎業務が必須になることが多い利用者様が自宅に帰るため、看取りの対応が少ない利用者様の入れ替わりが多いため、個別ケアが難しい場合がある
2. 特別養護老人ホーム(特養)とは?
特養は、常に介護が必要で自宅での生活が困難な高齢者が、終身にわたって生活する「入所型の介護施設」です。24時間体制で介護サービスを提供するため、日勤・夜勤を含むシフト勤務が基本となります。
仕事内容
- 身体介護:食事、入浴、排泄、着替え、移動など、日常生活のあらゆる場面で介助を行います。
- 巡回・見守り:夜間を含め、利用者様の居室を定期的に巡回し、安否確認や体調の変化をチェックします。
- 生活支援:清掃、洗濯、買い物代行など、生活全般の支援を行います。
- 看取り介護:終身にわたるケアを提供するため、看取りに関わることもあります。
メリット・デメリット
メリットデメリット夜勤手当がつくため、給料が高めになる傾向がある夜勤があるため、生活リズムが不規則になりやすい利用者様とじっくり深く関わることができる身体的な負担が大きく、体力が必要となる終身にわたるケアを通して看取りの経験を積める看取りの対応など、精神的な負担が大きい
3. 結局、どっちが自分に合っている?
デイサービスと特養、どちらがあなたに合っているかは、あなたのライフスタイルや仕事に対する考え方によって異なります。
こんな方におすすめ!デイサービス特養働き方夜勤なしで働きたい方給料を重視したい方スキルレクリエーションの企画や進行に興味がある方身体介護のスキルを高めたい方やりがい利用者様の笑顔から元気をもらいたい方じっくりと深く個別ケアに関わりたい方
どちらの施設も、介護職としての大きなやりがいと学びがあります。まずは、それぞれの仕事内容や働き方を理解し、自分にとっての「理想の介護」はどのようなものかを考えてみましょう。