「残業なし」は本当?面接で聞き出すべき介護施設の労働環境チェックリスト
介護の仕事を探す際、「残業なし」「残業ほぼなし」という求人情報に惹かれる方は多いでしょう。しかし、実際に働いてみたらサービス残業が常態化していた…というケースも少なくありません。
求人票の言葉を鵜呑みにせず、面接という貴重な機会を最大限に活用し、実際の労働環境を見極めることが重要です。ここでは、面接で必ず聞き出すべきポイントをリスト形式でご紹介します。
面接で聞くべき労働環境チェックリスト
1. 残業の実態を具体的に尋ねる
「残業はありますか?」と漠然と聞くのではなく、具体的な数字や状況を聞き出しましょう。
- 月平均の残業時間はどのくらいですか?
- どのような業務で残業が発生することが多いですか?(例:記録、申し送りなど)
- 残業になった場合、残業代は1分単位で支給されますか?
面接官がこれらの質問に具体的に答えられない場合や、言葉を濁す場合は注意が必要です。
2. 業務効率化への取り組みについて聞く
残業が少ない施設は、業務効率化に力を入れていることが多いです。
- 記録業務は手書きですか?それともPCやタブレットを使いますか?
- 介護ロボットや見守りセンサーは導入されていますか?
ICT化が進んでいる施設は、記録業務や身体的負担が軽減され、結果として残業時間の削減につながります。
3. 職員の働き方を尋ねる
職場の雰囲気や職員の働き方について質問することで、残業が当たり前ではないかを探ることができます。
- 皆さんは定時で帰れていますか?
- 終業時間ギリギリに仕事が舞い込むことはありますか?
- 持ち帰りの仕事はありますか?
これらの質問に、「皆さん時間内に仕事を終わらせるように工夫しています」といったポジティブな答えが返ってくれば、残業が少ない環境だと期待できます。
4. 職員の人数や体制について尋ねる
人員に余裕がある施設は、一人ひとりの業務負担が軽くなるため、残業も少なくなる傾向にあります。
- 1人の職員が何名の利用者様を担当しますか?
- 急な欠員が出た場合、どのように対応していますか?
法定基準より手厚い人員配置をしている施設は、ゆとりを持って働くことができる可能性が高いです。
これらの質問を面接で聞くことは、決して失礼ではありません。むしろ、入社への真剣度や、働き方への意識が高いことをアピールすることにもつながります。あなたの理想の働き方を実現するため、ぜひ積極的に質問してみてください。