「給料が安い」「休みがない」…介護職の悩みを解決する賢い転職先の探し方
「給料がなかなか上がらない」「希望通りに休みが取れない」—。介護職として働く中で、こうした悩みを抱えている方は少なくありません。しかし、慢性的な人手不足の今、介護業界は売り手市場です。
これは、あなたが不満を抱えたまま働く必要はない、ということを意味します。ここでは、あなたの悩みを解決し、本当に満足できる転職先を見つけるための賢い探し方を3つのステップで解説します。
ステップ1:給料の「内訳」を徹底的に比較する
求人票の給料欄を見て、「思ったより低いな」と感じていませんか?しかし、介護職の給料は額面だけで判断してはいけません。
- 基本給の割合を見る:
- 基本給は、残業手当や賞与(ボーナス)の計算基準となります。基本給が低く、資格手当や夜勤手当といった各種手当で月給を高く見せている施設もあります。基本給がしっかりしている施設は、長期的に見て安定した収入を得やすい傾向にあります。
- 処遇改善加算手当の支給方法を確認する:
- 国が支給する処遇改善加算手当は、施設によって支給方法が異なります。毎月の給与に上乗せされる場合、年数回のボーナスとしてまとめて支給される場合など、事前に確認することで、年収のリアルなイメージが掴めます。
- 夜勤手当の金額を比較する:
- 夜勤を検討している場合、施設ごとの夜勤手当の金額を比較することが重要です。1回の夜勤で5,000円の施設と8,000円の施設では、月に4回夜勤に入ると年間で14万円以上の差が生まれます。
ステップ2:働き方の「本当」を確かめる
「年間休日120日」と書かれていても、本当に休めるか不安になりますよね。働きやすさを判断するには、求人票に書かれていない情報を探ることが大切です。
- 有給休暇の取得率を質問する:
- 面接の際に「有給休暇は希望通りに取れますか?」「過去1年間の有給取得率はどのくらいですか?」と直接質問してみましょう。答えにくい質問だからこそ、採用担当者の姿勢から職場の雰囲気を推測できます。
- シフトの希望が通るか確認する:
- シフト制の勤務では、希望休がどれくらい柔軟に受け入れられるかが、プライベートの充実度を左右します。面接で「土日や祝日の休みは取れますか?」と質問し、実情を確かめましょう。
- 残業の実態を探る:
- 「残業ほぼなし」という表記でも、実際はサービス残業が多いというケースも存在します。面接で「1日の平均残業時間はどれくらいですか?」「残業代は1分単位で支給されますか?」と聞くことで、働き方のリアルが見えてきます。
ステップ3:人間関係の「空気」を感じる
介護職の不満で最も多いのが、人間関係の悩みです。求人票だけではわからない職場の「空気」を見極めるために、施設見学を有効活用しましょう。
- 職員の表情を観察する:
- 施設見学の際、職員の表情や雰囲気をじっくり観察しましょう。明るく挨拶を交わしていたり、笑顔が見られる職場は、人間関係が良好である可能性が高いです。
- 利用者さんと職員の関係を見る:
- 利用者さんとの関わり方が丁寧か、信頼関係が築かれているかを見てみましょう。職員が互いに協力し合い、質の高いケアを提供している職場は、働きやすい環境であると言えます。
まとめ
「給料が安い」「休みがない」という悩みは、決してあなた一人の問題ではありません。介護業界全体が抱える課題であり、だからこそ、あなたが**「選ぶ側」**になれるチャンスでもあります。
給料の内訳、働き方の実態、職場の雰囲気という3つのポイントを賢く見極めることで、後悔しない転職を実現できます。今の悩みを解決し、あなたが心から「ここで働きたい」と思える職場を見つけてください。