2025.09.02

介護職の給与・待遇の実態：平均年収とキャリアアップの可能性

「介護の仕事に興味があるけれど、給料が安いって聞くし…」「将来性はあるの？」と、給与や待遇に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、介護業界は国を挙げた賃金改善が進んでおり、努力次第で着実に給与アップを目指せる分野です。

ここでは、介護職の給与の実態と、収入を上げるための具体的な方法をご紹介します。

介護職全体の平均年収は約360万～400万円とされています。ただし、この数字はあくまで目安であり、保有資格、勤続年数、勤務する施設の種類、地域など、さまざまな要因によって大きく変動します。

特に、無資格・未経験からスタートした場合の平均年収は約320万円前後から始まり、そこから経験と資格を重ねることで着実に年収を上げていくことができます。

介護職において、給与を上げる最も明確な方法は資格を取得することです。

無資格・未経験
介護の仕事に初めて挑戦する方が該当します。まずは現場で働きながら、仕事に慣れていく段階です。
介護職員初任者研修・実務者研修
介護の基礎知識と技術を学ぶことができる資格です。これらを取得することで、任される業務の範囲が広がり、月数千円～1万円程度の資格手当が支給されることが一般的です。
介護福祉士（国家資格）
介護の専門職として認められる国家資格です。取得することで、無資格者と比べて年収が約70万円以上高くなる傾向にあります。また、資格手当も月1.5万円～3万円と高額になることが多いです。

介護福祉士を取得した後も、キャリアアップの道は広がっています。

サービス提供責任者
訪問介護事業所で、ケアプランの作成やヘルパーの管理を行うリーダー的な役割を担います。
ケアマネジャー（介護支援専門員）
利用者やそのご家族の相談に応じ、ケアプランを作成する専門職です。介護業務から離れ、マネジメントや相談業務が中心となり、年収は400万円以上となることが多く、介護職のキャリアパスの代表的な選択肢です。
生活相談員・介護施設管理者
施設の運営や職員のマネジメント、利用者との契約業務などを行う役職です。責任は重くなりますが、年収はさらに高くなります。

介護職の給与は、資格や経験によって大きく変わります。無資格・未経験からスタートしても、国の賃上げ政策や資格取得支援制度などを活用し、計画的にスキルアップすることで、安定した収入とキャリアを築くことが可能です。

「やりがいのある仕事に就きたい」「将来性のある専門職を目指したい」とお考えの方は、ぜひ給与だけでなく、資格取得支援やキャリアパスが明確な求人情報をチェックしてみてください。

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