介護職の「給料」をさらに上げる！手当・賞与以外の収入アップ術
「介護職は給料が安い」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それは過去の話です。近年、国による処遇改善の取り組みや、資格取得によって年収は確実にアップしています。この記事では、一般的な手当や賞与以外で、介護職が給料をさらに上げていくための具体的な方法を解説します。
1. 資格取得で専門性を高める
介護職において、資格取得は給料アップの最も明確な道筋の一つです。 未経験・無資格の場合の平均年収が約300万円前後であるのに対し、国家資格である介護福祉士を取得すると平均年収は約400万円前後にまで上がるとされています。
• キャリアパスと資格
◦ 介護職員初任者研修: 未経験者が最初に取得すべき資格であり、介護の基本的な知識と技術を身につけます。多くの施設で「資格手当」が支給されます。この資格があると、採用担当者に「働く意欲がある」「基礎知識がある」と評価され、内定に繋がりやすくなります。
◦ 実務者研修: 初任者研修の上位資格で、より専門的な知識を習得します。
◦ 介護福祉士: 介護職で唯一の国家資格であり、取得することで給与が大きく上がり、キャリアアップの道も開かれます。
◦ ケアマネジャー（介護支援専門員）: 介護福祉士の経験を活かし、ケアプランの作成やマネジメントを行う専門職で、さらなるキャリアアップが期待できます。
• 資格取得支援制度の活用 多くの介護事業所では、職員のスキルアップを目的として**「資格取得支援制度」**を設けています。この制度を利用すれば、資格取得に必要な研修費用やテキスト代の補助・全額支給、研修や試験に合わせたシフト調整、さらには資格取得後のお祝い金といったサポートが受けられ、経済的負担を軽減しながらスキルアップできます。求人を探す際には、「資格取得支援あり」などのキーワードで検索することをおすすめします。
2. 多様な働き方を活用する
介護の仕事は、働く場所や雇用形態によって勤務時間や業務内容が大きく異なります。自身のライフスタイルや目標に合わせて働き方を選ぶことで、収入アップに繋げることも可能です。
• 夜勤専従: 夜間に集中して働く「夜勤専従」は、夜勤手当が付くため、効率的に収入を増やしたい方に人気があります。
• 残業の少ない職場を選ぶ: デイサービスや訪問介護は、サービス提供時間が決まっているため、残業が少ない傾向にあります。これにより、ワークライフバランスを保ちながら安定した収入を得ることができます。
3. 職場の「質」を見極める
長期的に収入を増やし、満足度の高いキャリアを築くためには、給与額だけでなく、職場の質や制度を慎重に見極めることが重要です。
• 処遇改善加算の確認: 国が介護職の給与を上げるために設けた「処遇改善加算」を適切に実施している施設は、職員の待遇を重視している傾向があります。求人票でこの手当が適切に支給されているか確認しましょう。
• 研修・教育制度の充実度: 未経験者向けの新人研修やOJT（職場内研修）が整っているか、定期的なスキルアップ研修があるかを確認することは、入社後のギャップを減らし、働きやすさに直結します。しっかりとした教育体制は、長期的なスキルアップとキャリア形成を後押しします。
• 職場の雰囲気とチームワーク: 面接時や施設見学の際に、職員同士の雰囲気を観察したり、面接官に施設の魅力や大切にしている文化を質問したりすることで、職場の雰囲気や理念を感じ取ることができます。人員に余裕がある施設は、一人ひとりの負担が少なく、困ったときに相談しやすい環境であり、結果的に長く働き続けられることで安定した収入に繋がります。
まとめ
介護職における収入アップは、単に目の前の給与額だけでなく、資格取得による専門性の向上、自身のライフスタイルに合わせた多様な働き方の選択、そして質の高い職場選びといった多角的なアプローチで実現可能です。
「人」と深く関わり、感謝されるやりがい に加えて、この記事で紹介したヒントを活かし、計画的にキャリアを築くことで、自分らしい働き方と充実した収入を得ることを目指してください。