「これってホント?」介護職のギモン、全部答えます!【初心者向けQA】

「これってホント?」介護職のギモン、全部答えます!【初心者向けQA】

「これってホント?」介護職のギモン、全部答えます!【初心者向けQA】

「介護の仕事って、大変そうなイメージだけど実際どうなの?」「未経験からでも本当に働けるの?」

介護職に興味はあるけれど、漠然とした不安や疑問を抱えている方は少なくありません。超高齢社会の日本において、介護職は社会を支える非常に重要な仕事であり、多様な働き方が可能です。ここでは、介護職への転職を考えている初心者の方からよく寄せられる疑問に、Q&A形式で全てお答えします。

Q1: 未経験・無資格でも介護職になれるの?

A: はい、なれます。介護業界は未経験者を積極的に採用しています!

介護業界は慢性的な人手不足に直面しているため、未経験者でも積極的に採用しており、新しいキャリアをスタートさせる絶好のチャンスです。多くの事業所が、未経験者の「資格がない」という不安を解消し、働きながら成長できる環境を提供することで、優秀な人材を確保しようとしています。

ただし、事前に「介護職員初任者研修」を取得しておくと、採用担当者から「働く意欲がある」「基礎知識がある」と評価され、内定に繋がりやすくなるため、転職活動がスムーズに進むでしょう。

Q2: 介護の仕事ってどんな内容?大変じゃない?

A: 利用者さんの「生活」を支える、専門性とやりがいのある仕事です。

介護職の仕事は、単なるお手伝いではありません。利用者さんがその人らしく、快適な日常生活を送れるよう、専門的な知識と技術をもってサポートする、やりがいと責任のあるプロフェッショナルな仕事です。

主な仕事内容は、大きく分けて以下の2つです。


  • 身体介護:食事介助、入浴介助、排泄介助、移乗・移動介助など、利用者さんの身体に直接触れて行う専門性の高いケアです。

  • 生活援助:掃除・洗濯、調理・買い物、レクリエーションの実施など、利用者さんが快適に生活できるよう間接的にサポートします。

多くの施設では、未経験者でも安心して始められるように、先輩の介護士が丁寧に指導してくれます。あなたのコミュニケーション能力やこれまでの人生経験が活かせる場面も多岐にわたります。

Q3: 介護職って給料が安いって聞くけど、ホント?

A: それは過去の話です。国による処遇改善や資格取得で年収は確実にアップしています。

「介護職は給料が安い」というイメージは、もはや過去のものです。国による処遇改善の取り組みや、資格の取得によって、年収は確実にアップしています。


  • 未経験・無資格の場合:平均年収は約300万円前後とされています。

  • 介護福祉士(国家資格)の場合:平均年収は約400万円前後にまで上がります。

給料アップのポイントは、**「手当」と「資格」**です。夜勤がある施設では「夜勤手当」が支給され、国から支給される補助金である「処遇改善加算」も給与に上乗せされます。また、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」などの資格を取得すると、毎月の給料に手当が加算されます。

Q4: 資格ってどうやって取るの?費用は?

A: 「資格取得支援制度」を賢く活用すれば、費用負担を抑えながら取得可能です。

未経験者が最初に目指すべき資格は「介護職員初任者研修」です。この資格を修了することで、介護の基本的な知識と技術を身につけることができます。

多くの介護事業所が導入している「資格取得支援制度」を利用すれば、経済的な負担なく資格取得が可能です。この制度では、以下のようなサポートが受けられます。


  • 受講費用の補助・全額支給:資格取得に必要な研修費用やテキスト代を事業所が補助したり、全額負担してくれたりします。

  • シフト調整:研修や試験の日程に合わせて、勤務時間を調整してくれます。

  • 資格取得後のお祝い金:資格を取得した際に、お祝い金が支給されることもあります。

これは、介護業界が人材不足であり、職員のスキルアップがサービスの質向上に繋がるため、事業所側にも大きなメリットがあるからです。資格支援制度のある求人は、求人サイトで「資格取得支援あり」などのキーワード検索、ハローワークや転職エージェント、または事業所のホームページ で確認できます。

Q5: 残業が多いってホント?自分らしい働き方はできる?

A: 「働き方改革」が進み、残業なしや多様な働き方が可能です。

介護の仕事は「残業が多い」「夜勤がある」というイメージがあるかもしれませんが、介護業界でも「働き方改革」が進み、多様な働き方が選べるようになっています


  • 日勤のみ:デイサービスや訪問介護は、基本的に日中の勤務です。夜勤がないため、生活リズムを崩さずに働きたい方、子育てや家事と両立したい方に適しています。

  • 短時間勤務・パート:施設によっては、朝の短時間だけ、あるいは午後のみといったシフトも可能です。空いた時間を有効に使いたい方やWワークを希望する方におすすめです。

  • 夜勤専従:夜間に集中して働きたい方向けの働き方で、夜勤手当が付くため、効率的に収入を増やしたい方に人気があります。

残業なし」を希望する場合は、デイサービスや訪問介護のようなサービス提供時間が決まっている職場を選ぶと良いでしょう。求人情報に「残業なし」や「残業月平均○時間」の記載があるかを確認し、面接時に具体的な残業時間やシフトの組み方について質問することが確実です。介護職は、自分のライフスタイルに合わせて仕事とプライベートのバランスを調整できる、柔軟なキャリアを築ける仕事なのです。

Q6: 安心して働ける職場の見つけ方は?

A: 給与・福利厚生・研修制度などを総合的に見て、自分に合った職場を選びましょう。

長く安心して働ける職場を見つけるためには、以下のチェックリストを参考にしてください。


  • 給与・手当・賞与の確認

  • 基本給と手当の割合を確認しましょう。基本給が低いと、賞与や退職金の計算に不利になることがあります。

  • 「処遇改善加算」が適切に実施されているかを確認し、夜勤がある場合は夜勤1回あたりの手当額もチェックしましょう。

  • 賞与(ボーナス)の支給回数や過去の支給実績、業績連動型かどうかも重要です。



  • 福利厚生と制度の確認

  • 年間休日数、有給休暇の取得率、育児休暇や介護休暇の取得実績を確認しましょう。

  • 「資格取得支援制度」の有無は、働きながらスキルアップしたい方には必須の制度です。

  • 「新人研修あり」「OJT(職場内研修)あり」など、研修・教育制度が充実している施設を選びましょう。入社後のフォロー体制は働きやすさに直結します。

  • 退職金制度、住宅手当、食事補助など、社会保険以外の独自の福利厚生も確認しましょう。



  • 職場の雰囲気とチームワーク

  • 人員に余裕がある施設は、一人ひとりの負担が少なく、困ったときに先輩に相談しやすい環境です。面接や施設見学の際に、職員同士の雰囲気を観察してみることをおすすめします。



面接時には、あなたの学ぶ意欲や長期的に働く意思をアピールしつつ、「入職後の研修や教育体制について詳しく教えていただけますか?」「介護士の皆さんは、どのようなキャリアパスを描いていらっしゃいますか?」「貴施設で働く魅力や大切にしている文化はどのような点ですか?」といった質問で、職場の実情を知るのが有効です。

まとめ

介護職は、未経験・無資格からでも挑戦でき、利用者さんの生活を支える大きなやりがいを感じられる仕事です。給与アップのチャンスも多く、資格取得支援制度を活用すれば、費用負担なくスキルアップを目指せます。

このQ&Aを参考に、あなたの不安を解消し、自分に合った働き方を見つけて、介護職への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。