2025.08.22

介護の仕事は「ありがとう」の連鎖。人と深く関わるやりがいとは？

「介護の仕事って、大変なイメージがあるけれど、やりがいは何ですか？」

そう聞かれると、私は迷わずこう答えます。「それは、人から直接『ありがとう』を言ってもらえることです」。

介護の仕事は、単なる労働ではありません。それは、人の人生に深く寄り添い、直接的に感謝される、他に類を見ない尊い仕事です。ここでは、介護の仕事で得られる、心温まる「やりがい」についてお話しします。

介護の仕事で出会う利用者さんは、私たちの人生の先輩です。長い年月をかけて築き上げてきた、豊かな経験と知恵を持っています。

人生の物語に触れる: 昔の苦労話や楽しかった思い出、家族とのエピソードなど、利用者さんの人生の物語に触れることができます。その一つひとつが、私たち自身の人生を豊かにしてくれます。
新たな発見と学び: 若い頃には気づけなかった価値観や、物事に対する見方を学ぶことができます。利用者さんと接する中で、私たちは毎日、新しい発見と学びを得ているのです。

介護の仕事は、単に身体的な介助を行うだけではありません。専門的な知識と技術を活かし、利用者さんの「その人らしさ」を支えることが求められます。

生活の質（QOL）を高める: 利用者さんの好きなものを食事に取り入れたり、趣味を続けるための工夫をしたり。利用者さんの個性を尊重し、生活の質を高めるためのサポートを考えます。
心のケア: 身体的なケアだけでなく、心のケアも重要な仕事です。不安な気持ちに寄り添い、安心感を提供することで、利用者さんが日々を穏やかに過ごせるように支えます。

介護の仕事のやりがいは、利用者さんからの感謝だけではありません。チームとして働く仲間からも、感謝の気持ちが連鎖する温かい職場です。

仲間への感謝: 忙しい中でも、仲間が声をかけ合って助け合うのが介護の現場です。「ありがとう、助かったよ」という一言が、私たちの働く原動力になります。
家族からの感謝: 利用者さんのご家族から、「安心して任せられます」「いつもありがとうございます」と感謝の言葉をいただくことも少なくありません。ご家族の不安を和らげ、安心感を提供することも、私たちの重要な役割です。

介護の仕事は、決して楽なことばかりではありません。しかし、その苦労を上回るほどの大きな喜びとやりがいが、この仕事にはあります。

「ありがとう」という言葉が飛び交う温かい職場で、人の人生に深く関わり、専門性を高めていく。介護の仕事は、あなたの人生を豊かにし、誇りを持てる仕事です。このコラムを読んで、少しでも介護の仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。

前

次