経験者が語る！働きやすい介護施設の「空気感」の探し方
介護の仕事は、利用者さんの生活を支えるやりがいのある仕事です。しかし、その環境は施設によって大きく異なります。給料や待遇ももちろん大切ですが、それ以上に**「働きやすいかどうか」**を左右するのが、職場の「空気感」です。
では、実際に介護業界で働く人たちは、どのようにしてこの「空気感」を見極めているのでしょうか。経験者だからこそわかる、そのポイントをお伝えします。
1. 職員の表情と挨拶に注目する
職場見学や面接で施設を訪れた際、一番わかりやすいのが職員の表情です。
- すれ違う職員が笑顔で挨拶をしてくれるか？
- 忙しい中でも、ピリピリした雰囲気はないか？
- 利用者さんと楽しそうに会話しているか？
これらは、職員が精神的にゆとりを持って働けているかどうかのバロメーターになります。挨拶は、その職場の人間関係を映す鏡のようなもの。返事をしてくれなくても、「こんにちは」と声をかけてみましょう。その時の相手の反応で、なんとなくの雰囲気を感じ取ることができます。
2. スタッフルームの様子をチェックする
スタッフルームは、職員が休憩を取る場所であり、本音が垣間見える場所でもあります。
- 休憩時間中、職員同士で楽しそうに話しているか？
- 休憩室が整理整頓されているか？
- 休憩室の雰囲気が重苦しくないか？
休憩中の会話は、人間関係の良し悪しを判断する上で非常に参考になります。また、整理整頓されているかどうかも、日頃からチームワークが取れているか、余裕を持って仕事ができているかを示す一つのサインです。
3. 施設の「音」に耳を澄ませる
これは少し独特な視点かもしれませんが、施設の「音」からも多くのことがわかります。
- 利用者さんの笑い声や話し声が聞こえるか？
- 職員と利用者さんの間で穏やかな会話が交わされているか？
- 職員の指示の声が、命令口調になっていないか？
利用者さんの声がほとんど聞こえず、静かすぎる施設は、コミュニケーションが少ない可能性があります。逆に、笑い声や穏やかな話し声が聞こえてくる施設は、利用者さんが安心して過ごせている証拠であり、職員も笑顔で向き合えている可能性が高いです。
4. 面接で「職場の人間関係」について質問する
面接は、自分をアピールする場であると同時に、施設について知るための絶好の機会です。
「職場の雰囲気はどのような感じですか？」と漠然と聞くよりも、**「職員間で意見交換をしたり、困ったときに相談しやすい雰囲気はありますか？」**といった具体的な質問をしてみましょう。
採用担当者が曖昧な返答をしたり、言葉を濁したりするようであれば、もしかするとその点に何らかの問題を抱えているのかもしれません。
まとめ
給与や福利厚生は求人票で確認できますが、働きやすさを左右する「空気感」は、実際に足を運んでみないとわかりません。
今回ご紹介したポイントを参考に、複数の施設を見学し、あなたに合った職場を見つけてください。働きやすい環境は、介護の仕事のやりがいを何倍にも高めてくれるはずです。