介護のキャリアアップ、どうする?経験者が知るべき給料・役職の上げ方
介護職として現場で経験を積み、「給料を上げたい」「もっと責任のある仕事をしたい」と考えるのは自然なことです。しかし、「どうすればいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、介護職の経験者が給料や役職を上げるために知っておくべき、具体的な方法と心構えについて解説します。
1. 給料を上げる3つの王道ルート
介護職の給料は、**「資格」「役職」「専門性」**の3つの要素によって大きく左右されます。これらを意識してキャリアプランを立てることで、効率的に収入アップを目指せます。
ルート① 資格取得で手当を増やす
最も確実で分かりやすい方法が、資格を取得することです。特に介護福祉士は、介護業界で唯一の国家資格であり、多くの施設で資格手当が支給されます。資格手当は毎月の給与に上乗せされるため、着実に年収を増やすことができます。
さらに、実務者研修は介護福祉士の受験資格にもなっているため、まずはこの研修から始めるのがおすすめです。認知症ケア専門士など、特定の分野に特化した資格も給料アップに繋がる場合があります。
ルート② 役職に就いて役職手当を得る
現場経験が豊富な方は、役職に就くことを目指しましょう。多くの施設では、チームリーダーや主任、フロアリーダーなどに昇進すると役職手当が支給されます。
役職に就くと、後輩指導やシフト管理、利用者さんやその家族との面談など、業務内容が多岐にわたります。給料が上がるだけでなく、介護士としてのスキルやマネジメント能力を磨くことができます。
ルート③ 専門性を高め、スペシャリストになる
特定の分野で専門性を高め、スペシャリストとして活躍する道もあります。例えば、喀痰吸引などの医療的ケア、口腔ケア、看取り介護など、専門的な知識や技術を持つ介護士は、施設にとって貴重な存在です。
これらのスキルを身につけることで、給料に上乗せされる専門手当が支給されたり、より高い給料で転職できる可能性が広がります。
2. 評価されるための心構えと行動
給料や役職を上げるためには、日々の業務に対する姿勢も重要です。ただ仕事をこなすだけでなく、以下の点を意識して行動しましょう。
- プロ意識を持つ: どんな仕事にも責任感を持ち、利用者さんや同僚からの信頼を得ることが大切です。
- 自ら学ぶ姿勢を見せる: 勉強会や研修に積極的に参加し、新しい知識や技術を吸収する意欲を示しましょう。
- 報・連・相を徹底する: どんなに小さなことでも、上司やチームメンバーにこまめに報告・連絡・相談を行うことで、円滑な人間関係を築き、信頼を獲得できます。
3. 今の職場で難しければ「転職」も視野に入れる
もし今の職場で昇給や昇進の道が明確でなかったり、努力が正当に評価されないと感じたりするなら、転職も有効な選択肢です。
給与体系やキャリアパスが明確で、資格取得支援制度が充実している施設は数多く存在します。あなたの経験とスキルを正当に評価し、目標達成をサポートしてくれる職場を見つけることが、キャリアアップへの一番の近道になるかもしれません。
まとめ
介護職で給料や役職を上げるには、まず「自分がどうなりたいか」という目標を明確にすることが重要です。
資格取得、役職への挑戦、専門性の追求。あなたの適性や目標に合わせて戦略を立て、行動に移すことで、より充実したキャリアを築くことができます。これまでの経験を武器に、さらなる高みを目指してください。