元営業マンが語る介護職のやりがいとは?異業種からの転職で活かせるスキル3選
介護の仕事は「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば、誰にでも挑戦できる仕事です。しかし、異業種からの転職となると、「未経験でも大丈夫だろうか?」「前職の経験は活かせるのか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、営業職で培ったスキルは、介護の現場で大いに役立ちます。元営業マンである私が、介護職に転職して感じたやりがいと、異業種からでも活かせるスキルについてお話しします。
1. 営業と介護、意外な共通点
営業職は、お客様の課題を聞き出し、最適な解決策を提案する仕事です。介護もまた、利用者さんの悩みや課題に耳を傾け、その人に合ったケアを提供することが求められます。
「お客様のニーズを正確に把握する力」と「相手に寄り添い、信頼関係を築く力」は、営業と介護に共通する最も重要なスキルなのです。
2. 異業種から転職して活かせる3つのスキル
介護職に転職した際、前職の営業経験が役立ったと感じる3つのスキルを紹介します。
- コミュニケーション能力
- 介護の仕事は、利用者さんだけでなく、ご家族や他の職員、医療関係者など、多くの人と関わります。相手の話を丁寧に聞き、状況を正確に把握するスキルは、介護ケアの質を高める上で不可欠です。営業時代に培ったヒアリング力と提案力は、利用者さんが本当に求めていることを理解するために大いに役立ちます。
- 課題解決能力
- 利用者さん一人ひとりが抱える課題は異なります。例えば、「食事がうまく食べられない」「夜眠れない」といった悩みに対し、ただ介助するだけでなく、その原因を探り、どうすれば解決できるかを考え、実行することが求められます。営業で培った「問題の根本を探り、解決策を導き出す」プロセスは、介護の現場でもそのまま活かすことができます。
- 情報共有とチームワーク
- 営業活動は、チームで目標を共有し、協力して進めることが多々あります。介護も同様に、チームで協力して利用者さんを支える仕事です。利用者さんの些細な変化や気づきを正確に記録し、他の職員と共有するスキルは、適切なケアを継続するために非常に重要です。
3. 介護職だからこそ得られる「目に見えるやりがい」
営業職のやりがいは、売上目標を達成したときや、お客様から感謝されたときに感じます。しかし、介護職には、それとは異なる、より身近で温かいやりがいがあります。
利用者さんが「ありがとう」と笑顔を見せてくれたり、リハビリでできなかったことができるようになったりしたときの喜びは、何物にも代えがたいものです。それは、自分の介助や声かけが、目の前の人の生活を豊かにしていることを実感できる瞬間です。
介護は、特別な資格やスキルがなくても、これまでの人生経験を活かして始められる仕事です。特に、人と深く関わる営業職の経験は、大きな強みになります。
もし、あなたが「人の役に立ちたい」「誰かの笑顔を直接見たい」と考えているなら、介護の仕事は、きっとあなたの新しいやりがいを見つける場となるでしょう。