あなたも例外じゃない!介護職のプロが語る「職業病との向き合い方」

あなたも例外じゃない!介護職のプロが語る「職業病との向き合い方」

あなたも例外じゃない!介護職のプロが語る「職業病との向き合い方」

介護の仕事に就いている皆さん、あなたは自分の心と体の声に耳を傾けていますか?

「腰が痛いのは当たり前」「疲れても、みんな頑張っているから」

そう思って、無理を重ねていませんか?

介護の仕事は、専門性が高く、責任感も強い。だからこそ、自分の不調を後回しにしてしまいがちです。しかし、無理を続ければ、やがて心身のバランスを崩し、介護の仕事そのものを続けられなくなる危険性もあります。

今回は、介護の現場で長年働くプロが、自身の経験も交えながら、誰もが直面する可能性のある**「職業病との向き合い方」**についてお話しします。

1. 身体の不調:「腰痛」は我慢しない

介護職にとって、腰痛は切っても切り離せない問題です。しかし、「腰痛は職業病だから仕方ない」と諦めてはいけません。

プロの対策:

  • 「正しい体の使い方」を学ぶ: 利用者さんを抱えたり、車椅子に移乗させたりする際、腰だけでなく、体全体を使う介助方法を学びましょう。研修や勉強会に積極的に参加し、スキルを磨くことが、将来の腰痛予防につながります。
  • 小さなケアを毎日続ける: 毎日のお風呂で湯船に浸かる、寝る前にストレッチをする、休日には軽い運動をするなど、体をケアする習慣をつけましょう。疲労を翌日に持ち越さないことが大切です。
  • 相談する勇気を持つ: 「腰が痛い」と感じたら、一人で我慢せずに同僚や上司に相談しましょう。チームで協力すれば、負担を分散させることができます。また、必要であれば、専門家(整体師や理学療法士など)の助けを借りることも重要です。

2. 心の不調:「感情」に蓋をしない

介護の仕事は、感情労働でもあります。常に共感を求められ、自分の感情を抑える場面も多く、知らず知らずのうちに心が疲弊していきます。

プロの対策:

  • 「感情のデトックス」をする: 仕事で感じた喜びや悲しみ、怒りといった感情を、仕事から離れた場所で解放する時間を作りましょう。趣味に没頭したり、友人とのおしゃべりを楽しんだり、日記に気持ちを書き出したりするのも有効です。
  • 自分を褒める習慣を持つ: 「今日は〇〇さんの笑顔が見られてよかった」「介助がスムーズにできた」など、仕事で達成できたことや、嬉しかったことを言葉にして、自分自身を褒めてあげましょう。小さな成功体験の積み重ねが、心の栄養になります。
  • プロのサポートを頼る: 「最近、眠れない」「やる気が起きない」といった心の不調を感じたら、一人で抱え込まずに、職場の相談窓口やカウンセリングを利用することも考えてみましょう。心の専門家の助けを借りることは、決して恥ずかしいことではありません。

プロとして、長く働き続けるために

介護職は、誰かの人生に深く関わる、責任とやりがいのある仕事です。その仕事に長く、そして楽しく向き合っていくためには、何よりも自分自身を大切にすることが不可欠です。

プロとして、技術を磨くように、心と体のセルフケアも磨いていきましょう。あなたのケアが、明日の笑顔につながります。