明日の笑顔のために。介護職の体と心をまもる習慣づくり
介護の仕事は、利用者さんの暮らしを支え、笑顔を引き出す、とてもやりがいのある仕事です。しかしその一方で、身体的、精神的な負担が大きく、日々の疲れを癒やせないまま、心身のバランスを崩してしまう人も少なくありません。
明日の自分も、そして利用者さんの笑顔も守るために。今日からできる**「体と心をまもる習慣」**を始めませんか？
1. 体をまもる習慣：腰痛予防と疲労回復
介護職の職業病として、腰痛を抱えている方は多いのではないでしょうか。毎日の小さな工夫が、将来の大きな痛みから体を守ります。
身体ケアの習慣
- 正しい姿勢を意識する: 利用者さんの介助をするときは、腰だけでなく、膝をしっかり曲げ、体全体を使って持ち上げましょう。重心を低くすることで、腰への負担を軽減できます。
- ストレッチを習慣に: 休憩時間や仕事終わりに、腰や肩、首をゆっくりと回したり伸ばしたりするストレッチを取り入れましょう。血行がよくなり、筋肉の疲労回復を促します。
- 入浴で疲労をリセット: 湯船にゆっくり浸かることで、全身の筋肉がほぐれ、心身ともにリラックスできます。アロマオイルを入れたり、好きな音楽をかけたりして、自分だけのリラックスタイムを楽しみましょう。
2. 心をまもる習慣：感情のデトックスとストレス管理
介護の仕事は、感情労働でもあります。利用者さんの感情に寄り添うあまり、自分の心が疲れてしまうことも。心の健康を保つための習慣も大切です。
メンタルケアの習慣
- 「オフ」の時間を作る: 仕事から完全に離れる時間を作りましょう。趣味に没頭する、友人と会って話す、何もせずにぼーっとするなど、仕事のことを考えない時間を持つことで、心がリフレッシュされます。
- 感情を言葉にする: 辛いことや大変だったことを、一人で抱え込まずに誰かに話してみましょう。同僚や上司、家族、友人に話すことで、気持ちが楽になります。
- 良い出来事を記録する: 「ありがとう」と言ってもらえた、利用者さんが笑顔になった、といった心温まる出来事をメモに残しておきましょう。落ち込んだときに読み返すと、自分の仕事の価値を再認識でき、モチベーションにつながります。
- 睡眠を優先する: 睡眠は心身の健康を保つための基本です。十分な睡眠時間を確保することで、疲労回復だけでなく、精神的な安定にもつながります。
習慣は「小さく」始めるのが成功のコツ
これらの習慣は、すべてを一度にやろうとすると負担になってしまいます。まずは「毎日寝る前に5分だけストレッチをする」「今日は好きな入浴剤を入れてみる」など、小さなことから始めるのが成功のコツです。
あなたの笑顔は、利用者さんやそのご家族にとって、かけがえのないものです。そして、その笑顔を保つためには、まずあなたが健康でいることが何よりも大切です。
自分自身を大切にする習慣を今日から一つでも取り入れてみませんか？